助産師 失格(T_T)
助産師の仕事は
陣痛に苦しむお母さん達に寄り添ったり
赤ちゃんを取り上げたり
お母さん達のお乳のケアをしたり…と
妊婦さん 産婦さん 赤ちゃん達と
密接に関わります。
わたしが勤めていた病院は
とにかくお産が多かったので
わたしも8年間で
400人の赤ちゃんを取り上げました!
また他にも
人工授精の処置のお手伝い
流産の手術の介助
時には 中絶の手術の介助
などの仕事もありました。
結婚して1年が過ぎた頃
私たち夫婦は人工授精に挑戦し始めたのですが
これがなかなか上手くいかず💦
排卵してくれない月があったり
もうすぐ排卵だと構えていても
夜勤が続くとタイミングがズレてしまったり。。。
夜勤のある仕事というのは
カラダのリズムを乱してしまうから
不妊治療するには向いていないのでしょうね。
もちろん夜勤しながらでも
妊娠出来る人もいるけど
少なくともわたしのカラダには
不向きだったのだと思います。
そんな風に治療が思うように進められず
毎月やってくる生理に落ち込む日々が続く中
わたしの気持ちに大きな変化がありました。
お産に立ち会うことが苦しい…‼︎
それまでは周囲の妊娠、出産に動揺することはあっても
助産師として仕事をする分には
割り切って出来ていたのですが
いつの頃からか
出産に立ち会うこと
患者さんに「おめでとう」をいうこと
幸せそうな家族を見ること…
そんな日常だったはずのことが
辛くなっていきました(´・_・`)
「わたしだっておめでとうって言われたいのに」
「わたしだって赤ちゃん欲しくて頑張ってるのに」
人と比べないなんて言いながら
公私混同もいいとこです (^_^;)
それだけじゃなく
中絶をする人たちに対して
否定的な感情を持つようにもなりました。
中絶といったって
理由は人それぞれだし
心を痛めていない人なんていません。
だから助産師としては
どんな理由であれ
寄り添って労わりたい
そう思ってやってきたのに。。。
いつの間にか
「どうして子供が欲しい人もいるのに堕してしまうのだろう」
という感情を抱いている自分に気付きました。
そして そうやって
患者さんを否定してしまったり
患者さんを祝福出来ない自分は
助産師として失格だ…と
思うようになりました。
今思うと
この頃が一番病んでいたなぁ…
助産師という仕事が大好きで
赤ちゃんやお母さん達が大好きで
プライドを持ってやっていたのに
職場に行くことが億劫になってしまったのです(´∀`; )
でも 病気でもないのに
「休みたい」という勇気もなかったし
変なプライドが邪魔して
平気なフリを装ってました💧
ほんと プライドなんて
邪魔なものでしかないのにねぇ(。-_-。)